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[おことわり]
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私も、霊能者である前に、ただの主婦である。
体調によって、正しく霊を見ることができない時もあるし、なにより、とても疲れる。
だから一見さんは見ない。
BLOGの読者には申し訳ないが、個人的に直接面談のよる相談は受けつけられない。
その代わり、このBLOG内で解決できることはお手伝いしたいと思っています。

ご相談は、お手紙(*必ず手書き=文字から情報を得ますので)にて受付けておりますが、回答は、抽選により本BLOG上で行いますご了承下さい。
みなさまの見えざるものへのアプローチをお手伝いさせていただきます。

◎相談の宛先◎
〒107-0062 東京都港区南青山2-22-2-2F ウェッジリンク内
「西塔恵への相談」係

※電話による受付は致しておりません。ご了承ください。
# by saito_kei | 2007-06-17 12:34 | [メッセージ]
週末、護摩焚き供養をやっている時間を見計らって、
彼女達のために近所のお寺へ出かけた。
お寺に到着したとき、10人ほどの僧侶が渡り廊下を本殿へと向かうところだった。
まもなく、お経が始まり…私は渡り廊下の下で、彼女達のために手を合わせた。
私の周囲にいた彼女達は、僧侶達の声が天に昇るのを追いかけるように、
天へ昇っていった。
彼女達は、お経を上げてもらうことは贅沢なことなのだといっていた。
普通の人は、お経などあげてもらえないのだということも。
成仏するチャンスを待っていた彼女達。
彼女達の願いは、お経とともに成仏すること。
今では、当たり前のようになっていること。
お経とともに昇っていけることが、彼女達の時代、最高の幸せだったのだろう。
それに比べ、今の私達は、なんとたくさんのことを望み、当たり前に考えているのだろう。
それ以来、彼女達が現れることはない。

                                               (おわり)
# by saito_kei | 2007-06-15 01:06 | [身近にある、ちょっと怖い話。]
ハードなロケが終わり家に帰る。
仕事は家に持ち込まない。
私の仕事は一歩間違えば、家族を巻き込んで迷惑をかけてしまう。
いつもなら玄関前で後ろを振り向き、なにモノもいないことを確認する。
その日は、早く家に入りたかった。
泊まりで持っていった荷物も重く感じられる。
事故も怪我もなく無事に終了し、帰ってこれたことに感謝。
「ただいまー」とともに玄関をあけた。
玄関をあければ、仕事を忘れ、主婦の日常が待っている。
帰ってきた当日だったか、一日後だったか忘れてしまったが夜中のことである。
寝ていた私。ペタペタ・パタパタ、何人もが歩く足音がうるさくて目が覚めた。

お決まりの丑三つ時。
音は家の中、リビングのほうから聞こえてくる。
まさか・・・どろぼおおー?
家族を起こそうかとムックリと起きあがる。
頭がハッキリ目覚めた状態で、もう一度聞き耳をたてる。
歩幅が狭く、小さな足だけど、子供ほど小さくない重さの音。
10人くらいいる・・・しまった・・・つれてきちゃった。
家族を起こすどころか、この音に気づいてほしくない。
どうか目を覚ましませんようにと祈る気持ちでいっぱいになる。
足音だけで、物を動かす音や、衣擦れの音はしない。
話し声もしない、悩まされた歌も聞こえない。
何でついてきたの、と聞くと、成仏したいのだという。
どうしてほしいの、と聞くと、お経とともに成仏できるという。
頼むから、週末まで待って欲しいということと、
二度と姿や音を立てないで欲しいと、彼女達にお願いして眠りについた。

                                      (つづく)
# by saito_kei | 2007-06-08 10:34 | [身近にある、ちょっと怖い話。]
私の前にいたスタッフ全員が、同時に一歩後退した。
号令がかかったみたいにそろっていた。
彼らの目は、恐ろしさに凍り付いている。
私が飛びかかると思ったのかもしれない。
「あなたは誰ですか」口も聞きたくない彼女は質問を無視する。
私の手は、彼女の怒りで、強くグーで握られ震えている。
長い押し問答の中で、彼女が怒鳴るように口にした言葉は、男へのうらみつらみ。
現代よりも女性が生きずらい時代。
男に利用され、病気になり、捨てられ、死んでいった。
女達の生きざまを彼女が代弁したのだろう。
死んで、ようやく、心おだやかに過ごせる場所をここに見つけたのだ。
彼女は、私が恥ずかしくなるような言葉で自分の思いを告げた。
思いのたけを爆発させると彼女は泣き崩れた。
張り詰めていたものがなくなり、気持ちが楽になったのかもしれない。
時代と境遇に翻弄され、生きていくために必死だった女性たち。
恨みの矛先のやり場がなく、自分達の世界を作ることで、自分たちを守ってきた。
私達は、色々なことを考えさせられながら、彼女達の住処を後にした。

                                      (つづく)
# by saito_kei | 2007-06-02 01:04 | [身近にある、ちょっと怖い話。]
リーダー格の霊いがいは、みなおとなしく、特別に強い恨みのエネルギーも感じない。
リーダー格の霊は、私に呼ばれることをいやがっていた。
私の前には男性スタッフが、ぞろりといる。そんな彼らに近づくのも嫌なのだろう。
信じれない、乱暴される、嘘ついて、好いように利用される。
そんな思いが、私にドンと押し寄せる。男性が怖いのだ。
半ば無理やり彼女を私の中に呼び込む。
彼女が逃げ出さないよう、捕まえておくことに集中する。
男性スタッフを前にした彼女が、ワナワナと震えている。
私の体は、彼女の怒りのエネルギーで震えがとまらない。
怒りで体が震えるとは、こういうことなのか・・・と私は始めて知った。
私の歯をギリギリと食いしばる。私の動悸が早くなる。血圧も上がっているに違いない。
彼女の怒りのエネルギーは、私の体力を消耗していく。疲れる・・・
ディレクターが質問するが、彼女にこたえる気持ちはない。
前にいる男性スタッフを見ようとせず、左右に目線を動かす。
彼女は意を決したように、恐ろしい形相でディレクターをにらみつけ、ザッと一歩前に出た。

                                           (つづく)
# by saito_kei | 2007-05-26 10:29 | [身近にある、ちょっと怖い話。]
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